ロハス生活 COLUMN
日本プロバイオティクス(株)社長・中川 優のロハス生活に関するコラム。
皆さまのロハス生活のお役に立てれば幸いです。
ロハス生活 COLUMN 第12回 食育イベント〜いのちのつながり〜後編
<前号の続きです>
(大変遅くなりましてすみません)
私がアレンジしますと、さらにそこにいる「微生物(バイオ)」が重要だ、と説明します。
つまり、土自体は単たる無機物で砂と一緒。ただし、植物は有難い太陽の光を使い、炭酸同化作用を
行い、有機物(野菜や果物)を産出してくれます。
植物がいるお陰で、動物は食べ物を得、生きていけます。
では植物は、単なる土があれば生きていけるのでしょうか?
いえいえ、そうではないでしょう! <ここポイント>
植物も当然「食物連鎖」の中にあり、昆虫や動物で言えば、小さいものがより大きいものの餌になり、
それもさらに大きいものの餌になり‥‥と生き物の大きな連鎖・つながりの中で生きています。
(被子植物の花の受粉は、昆虫に依存するのが多いですね。これも生態系としては一つのサイクルの中にあるといえるでしょう。)
逆にいいますと、植物に必要な無機物は、動物が排出しそれを「微生物」が分解してくれた有機物が元になります。つまり微生物無しには植物は育たない。
一方で、勿論動物は植物を食べ、その動物をさらに大きな(強い)動物が食べ・・・
このように植物と動物の“持ちつ持たれつ”を演出するのは微生物なんですね。
もっと正確に言えば、微生物・植物・動物などの生き物が主役になり、地球上において有機物・無機物の循環システムを維持している、と言えます。
少し話しが難しくなりましたが、「これら微生物がいなくなってしまったら」を考えて見ましょう。
例えば、植物の根の周りには微生物が一杯巣食っています。彼らが植物に栄養を与えている、もしくは
栄養を摂り易くしてくれていると考えられています。その共存関係にある微生物がいなくなったらどうでしょう。
友達もだれもいないがらんとした学校に独り・・・
「農薬」。やや怖い響きを感じる方もいらっしゃると思います。
この農薬は、元々は悪い菌をなくし、植物を病気にさせないことが目的です。
しかし実際には良い微生物諸共全ての微小な生き物を殺してしまう(もしくはダメージを与える)、という状況を作ってしまいます。
つまり自然界の主人公がいなくなってしまう。自分の周りから友達をいなくしてしまう。これが農薬による害ではないでしょうか。
乾燥して植物が全くない土地では人間が住めないように、植物からすれば微生物のかけらもない場所は不毛の土地で、やはり住めない場所ですが、これを作りあげてしまう。。。
生き物達による大きな自然の循環において、その登場人物(生き物)の種類の数から言うと、90%以上は微生物と言われています。
したがって、私は地球上の自然界アカデミーの主演男優賞・女優賞は、やはり「微生物」になると思っています。どうせなら主役をいじめずに、守り立てて、面白いものにしましょう!
「肉眼に見えない生物」という定義の微生物は、目に見えないだけに「空気」と同じように“重要なのに気にならない”“あって当たり前のもの”という位置づけになってしまいがちです。
どうか「ロハス生活」を目指す皆さんには、この主役たる「微生物」の働き、良い微生物が住める・繁殖できる環境は何か、ということに少し関心を持っていただきたいと思います。
(自然に負荷をかける薬剤の使用は極力減らしましょう!)
まずは、おいしいもの=食べ物=生き物 をいただいたときに、調理人・生産者・自然に感謝すると同時に、もくもくと働いてくれているはずの微生物にも感謝しましょう!
私の場合、「おいしいお蕎麦を有難う!」、の時かな?
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